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寝返りを減らす快適なマットレス

寝返りは、体にかかる圧力を分散し、血行を促進することで、体への負担を減らして快適な睡眠を促してくれます。

 

ただし、寝返りが多すぎるのはかえって睡眠の質を下げてしまいます

 

寝返りが多い人は、マットレスを変えることで寝返りの回数を減らして快適な睡眠環境を整えましょう。

そもそもなぜ寝返りをするの?

寝返りは無意識のうちに行っている自然な動きです。

寝返りをすることで体への負担を減らしているのです。

 

寝返りをせずにずっと同じ体勢で寝ていると、圧力が特定の部位に集中してしまうために、血流が悪くなったり、体への痛みの原因になってしまいます。

とくに肩や腰などの骨が出っ張っている部分に負担がかかりやすくなってしまうのです。

 

寝返りを打つことで、体にかかる圧力を分散し、体の痛みを防ぐことで、快適な眠りにつながります。

寝返りの多さは体の不調につながる

寝返りの回数が多い人は、実は睡眠が浅くなり熟睡できていない状態が続いているのです。

寝返りの回数が多い原因の一つとして、体にあっていないマットレスで寝ていることが挙げられます。

 

体にあっていないマットレスで寝ているとどうなると思いますか?

 

体にあっていないマットレスで寝ていると以下のような睡眠トラブルにつながってしまいます。

 

寝返りの多さがもたらす睡眠トラブル

  • 体が痛む
  • 体が安定しない
  • 寝苦しさを感じる

体が痛む

体に合っていないマットレスだと、体の一部にだけ圧力がかかってしまい肩や腰などの痛みの原因になります。

たとえば、横向きで寝る人は肩や腰へ集中して圧力がかかってしまうため、硬いマットレスだと体への圧力を分散させることができません。

 

体の一部だけに負担がかかると、自然と体勢を変えようとするために、無意識に寝返りを何度も打ってしまうのです。

体が安定しない

硬すぎたり柔らかすぎたりするマットレスは、体を支えられないので、身体が不安定になり、寝返りを繰り返してしまいます。

 

たとえば、柔らかすぎるマットレスで寝ていると、体が沈み込みすぎて固定されないので、体が浮いているような感覚になってしまいます。

そうなると、安定感を求めて無意識に寝返りを何度も打ってしまうのです。

寝苦しさを感じる

自分に合わないマットレスで寝ていると不快感を感じやすく寝返りの回数が増えてしまいます。

たとえば、寝汗をかきやすい人が通気性の悪いマットレスを使うと、寝汗が吸収されずに肌に密着し、じめじめとした不快感が続いてしまいます。

この不快感をなくすために、無意識に寝返りを何度も打ってしまうのです。

寝返りの回数を減らすマットレスの選び方

体圧分散性が高いマットレスを選ぶ

体圧分散性が高いマットレスは体への圧力を均等に分散してくれるので、体全体をバランスよく支えてくれます。

 

さらに、高反発ウレタンマットレスなら、寝返りがしやすいので、体の一部に圧力が集中することを防ぐことができます。

ウレタンマットレス

ウレタンマットレスは、体圧分散性に優れており、体全体をバランスよく支えてくれます。

体の形に合わせて変形し体へかかる圧力を均等に分散してくれるので、体の自然なS字カーブを維持した正しい姿勢で眠ることができます

 

「横向きで寝ている」という人は、肩や腰への負担を軽減できる体圧分散性に優れたマットレスがおすすめです。

適度な硬さのマットレスを選ぶ

寝返りの回数を減らして、質の高い睡眠を得るためには、自分に合った適度な硬さのマットレスを選ぶことが大切です。

 

「自分に合うマットレスの硬さって?」と思う方もいるのではないでしょうか。

 

自分に合ったマットレスを選ぶ際の指標として、体重別に硬さを選ぶ方法があります。

 

体重別のおすすめの硬さ

  • 体重が軽い人(50kg未満): 柔らかめのマットレス
  • 体重が中くらいの人(50kgから75kg): 中程度の硬さのマットレス
  • 体重が重い人(75kg以上): 硬めのマットレス

一つずつ紹介していきます。

 

体重が軽い人

体重が軽い人は、柔らかめのマットレスが向いています。

柔らかいマットレスなら、体にかかる圧力を均等に分散できます。

硬いマットレスだと体が十分に沈み込まず、腰が浮いてしまい、腰痛につながることがあるため、柔らかいマットレスを選びましょう。

 

体重が中くらいの人

体重が中くらいの人は、中程度の硬さのマットレスが向いています。

硬すぎるマットレスは体が十分に沈み込まず、柔らかすぎるマットレスは体が沈み込みすぎてしまい、どちらも腰痛や肩こりの原因となります。

 

体重が重い人

体重が重い人は、硬めのマットレスが向いています。

硬いマットレスは、体をしっかり支えて沈み込みすぎを防ぎます。

柔らかいマットレスは、過度に沈み込んで正しい姿勢を保てなくなる可能性があります。

体質や寝姿勢に合った素材のマットレスを選ぶ

寝返りの回数を減らすためには、体質や寝姿勢に合ったマットレスの素材選びが大切です。

 

寝返りの回数が多すぎる場合は、マットレスの素材が体質や寝姿勢に合っていないことが多いからです。

 

マットレスの種類は、大きく以下の4つの素材に分かれます。

 

  • スプリング(コイル):通気性の高さを重視する人向け
  • ウレタン:体への負担軽減を重視する人向け
  • ファイバー:衛生面を重視する人向け
  • ラテックス:抗菌作用を重視する人向け

スプリングマットレス

スプリングマットレスは、コイルで構成されているので空気の流れがよく、湿気がこもりにくい特徴があります。

夏場でも比較的快適に過ごせます。

 

価格もコイルの種類や品質により幅広く設定されているので、予算に応じて選びやすいです。

 

「寝ている時汗をかきやすい」という人は、通気性が高いマットレスで快適な睡眠を実現しましょう。

ウレタンマットレス

ウレタンマットレスは、体圧分散性に優れており、身体全体をバランスよく支えてくれます。

体の形に合わせて変形し体へかかる圧力を均等に分散してくれるので、体の自然なS字カーブを維持した正しい姿勢で眠ることができます。

 

「横向きで寝ている」という人は、肩や腰への負担を軽減できる体圧分散性に優れたマットレスがおすすめです。

ファイバーマットレス

ファイバーマットレスは、丸ごと水洗いができ、いつでも清潔に保つことができます。

また、ポリエステルなどの合成繊維で作られているのでとても軽いです。

 

軽量で取り扱いやすく、清潔に保てるので、衛生面を重視する人やアレルギーがある人に最適なマットレスです。

 

「ほこりやハウスダストによるアレルギー症状に悩まされている」

というように、アレルギーを持っていたり、心配な人は水洗いでき常に清潔なマットレスで朝まで快適に眠れます。

ラテックスマットレス

ラテックスマットレスは、弾力性に優れているので寝ている間の体の動きに柔軟に対応してくれます。

そのため、不快感なく快適な睡眠姿勢を保てるのです。

通気性にも優れており、寝汗をかいても、すぐに乾いてサラサラなので、朝までぐっすり眠れます。

まとめ

寝返りは、体にかかる圧力を分散し、血行を促進することで、体の負担を減らして快適な睡眠を促してくれます。

しかし、寝返りが多すぎるのは、睡眠の質を下げてしまう原因にもなります。

 

寝返りの回数を減らすために、自分に合ったマットレスを選びましょう。